2013年2月26日火曜日

#15 Oslo - Göteborg

オスロからヨーテボリの道のりは電車で大体4時間ほど。今回は写真でその雰囲気を感じ取って頂けたらと思います。この区間の車窓からは森や湖を眺めることが出来ます。冬でも天気の良い日には湖も透明感があり、森とのコントラストが素晴らしいです。













2013年2月24日日曜日

#14 Oslo(2)

オスロの街から少し遠く離れたところで道に迷ってしまいました。車とマンションと海辺があるだけで、中々人気のない場所でした。下の写真のような場所です。目の前を歩くマダムを見つけてとにかく道に迷ってしまったことを伝えました。そこから1,2kmは歩いたでしょうか。マダムはバス停まで連れていってくれました。彼女自身も知らない土地だったそうで、とにかく色々な人に行き方を聞いてくれたのです。途中で何度か自分で探してみるとも言ってみたのですが、せっかく日本から来たんだから絶対私が連れていくわと言わんばかりに目的地まで進めてくれました。オスロは極寒でしたが、ハートは暖かかったです。
Henie Onstadまで行くバスに乗り、約20分。最寄りのバス停に着きました。目の前にこんな家が建っていたので、思わず一枚。
これからの道のりも面白い建築が見れそうだと淡い期待を抱きながら、道を進めていきます。遂にHenie Onstadの文字が。
中に入っていみると、そこは老人センターでした。確かにSENIORの文字がはっきり刻まれていますね。勢い余りました。そこから30秒のところにKunstsenterの入り口が見えました。
途中の道は絶景です。

そして遂に辿り着きました。広大な敷地です。
内側から外を眺めるとこんな感じです。ベストな交通手段はマイカーか観光バスですね。
最初に見た展示「lære for livet」は生きる為に学ぶというテーマです。子供たちの率直な意見やアートに見える授業風景、子供達のひたむきな姿にはとても感銘を受けました。今回の旅では友人の親戚や3,4歳の子供と一緒に遊ぶシーンが何回かありました。日本語が通じなかったりもするので、100パーセントのボディランゲージ。これは新鮮な体験でした。さて「生きる為に学ぶ」展ですが、イランの映画監督アッバス・キアロスタミの映像も展示されています。このドキュメンタリー作品の主題は「宿題」、宿題をやってこなかった子供達に何故そうしたかを聞きます。彼らの主張は時にユニークで時にはっきりと彼らの道理を説明しています。
教室をそのまま表現したインスタレーションなども。もはや教室なのでわざわざインスタレーションと呼ぶのもわざとらしい気もしますが。次の展示へ向かいます。

このアートセンターは地上1階と地下1階から構成されており、まずは地上を見てから地下へ向かいました。
「ビートルズにここで演奏してほしい!」とはなんとも意味深なタイトルです。Kurt Schwitters(クルト・シュヴィッタース)は20世紀前半に起こった芸術運動ダダイズムの代表的な作家です。この文字情報から既に期待が膨らみます。まずはビートルズ方面から。
Henie Onstadの歴史は1968年から始まります。HenieとOnstadの名前は創設者であるSonja HenieとNiels Onstad夫妻のそれぞれの苗字から取っています。Sonja Henieの生い立ちはとてもユニークで彼女はノルウェーのアイススケート選手、オリンピック代表でした。金メダルを3回も獲得した国民的スターであり、その頃全盛のハリウッドでは彼女のスケートショーを撮影したと言われています。彼女は夫のNielsと共にアートコレクターでもあり、特に前衛芸術集団Fluxus(フルクサス)のコレクションに力を注いでいました。この集団はオノヨーコも参加していることで有名です。このセンターでは過去にJohn Cage(ジョン・ケージ)のパフォーマンスを催したり、コレクションの収蔵と共に積極的にダンスや音楽などのパフォーマンスの紹介を行ってきました。
写真の様にペインティングの前で、バレエを踊るなどの催しもあったようです。今回の「ビートルズ〜」展はこういった彼らがセンターで催してきた過去のパファーマンスの軌跡を辿る展覧会だったのです。歴史にもしもは無いですが、もしビートルズが活動を続けていたらそれはあり得たかもしれません。実はこの展示にすっかり心を奪われてしまい、バスの時間ぎりぎりまでそこに釘付けでした。その為、クルト・シュヴィッタースの展示はささっと見てセンターでの滞在はをタイムイアウトとなりました。かなり惜しいです。とにかく時間が足りなかったです。街に帰るとそこは夕方でした。
この建物を見るのにちょうど良い時間となっていました。オスロのオペラハウスです。中央の滑り台のような場所は夏場は人がたくさん座っていたり賑やかになるそうです。ロビーのデザインにはデンマークのアーティストOlafur Eliasson(オラファー・エリアソン)が関わっており、内装も訪問客の視覚を魅了するような仕掛けが至る所に設置してありました。オペラを鑑賞する更なる楽しみをこの建物は実現しています。以下、内装です。このの壁がオラファーによるものです。角度によって見え方が全く違います。
この後は代々木公園近くにも支店があるFuglen(フグレン)の本店に行ってまいりました。
こちらでコーヒーを一杯。アンティークな雰囲気がたまりません。日本に帰ってもまたちょくちょく行きたいカフェです。
というわけで、夜になり簡単に夕飯を済ませ明日の鉄道の旅に備えました。次の目的地はヨーテボリ映画祭です。

2013年2月20日水曜日

#13 Oslo(1)

オスロの朝です。コペンハーゲンで知り合った友人たちにオスロは建築ラッシュだということは聞いていましたが、正にその通りで街を歩くと近未来的な建物が所々ありました。このような建物と石で造られた一昔前の建物が合わさっている風景は少しハートボイルドな印象を受けました。それは恐らくコペンハーゲン、ヘルシンキなどの所々カラフルな建物を見てきてそこからのギャップもあるのだと思います。この日のプランは街の中心地にあるアートセンターStenersen Museetに行き、その後Henie Onstad Kunstsenterに向かうというものでした。
特に印象に残った建物です。
ハードボイルドの概念は掴めているようで掴めていない気もしますが、大体こういう感じでしょうか。
Stensen MuseetではPia MYrvoLDというアーティストの個展が催されていました。彼女はノルウェーの作家で1980年代は洋服をアートとして表現していた作家だそうです。ノルウェーのアート、とても興味が湧きました。


チケットがステッカーのミュージアムはたくさんあります。日本にもこういう所はあるのでしょうか。ロッカーが凄いことになってます。
次の目的地へ向かいます。街は雪が融けて所々深い水たまりもあります。

Henie Onstad Kunstsenterまでは地図を持っていたので、そのまま歩いて行きました。アートスポットを編集した「U.F.O」という小冊子です。かなり真っすぐな道の為、昼ご飯はその通り沿いで何か見つけようと思いそのまま歩き続けました。思惑通り、「FISK」の看板が。この「FISK」は大体想像が付くと思いますが魚という意味です。スカンジナビアの国々はとにかく魚が美味しいです。迷いなくその店に入りました。

お惣菜屋さんでした。何か昼ご飯に適当なものはないか尋ねてみると、店員さんはおもむろにフランスパンを取り出し真ん中を切って、ここに好きなものを入れようと提案してくれました。とにかく海老をたくさん入れてほしいと頼むと、リクエスト通りのものが出てきました。一気にオスロが好きになった瞬間でした。この海老フランスパンを食べ終わる頃にはHenie Onstadに着くと見込んでいましたが、中々見当たりません。確かに地図上では近くに来ているはずなので、これはそろそろおかしいと思い前から来た人に道を尋ねました。次回へ続きます。

2013年2月17日日曜日

#11 Stockholm ~ Oslo

オスロまでは電車で約6時間。中々重い荷物を持って、ストックホルム中央駅へ。出発時間を1時間間違えてしまい、しばしラウンジで休憩することにしました。時刻表をよく見ると週末しかない発車しない電車も多くあり、これをしっかりチェックしないとたまにこういったことが起きます。今回の旅は些細な間違いの繰り返しでした。不思議なものでこういったことはよく覚えています。
早く着いたおかげで逆に余裕を持って出発出来ました。ラウンジを利用するのは初めての経験。大人の階段を上ったような気がしました。想像ですが、様々なビジネストークが繰り広げられています。

コーヒー、オレンジジュースなどおかわり自由。椅子も照明もごみ箱もクールです。
電車が来ました。さあいよいよ鉄道の旅の始まりです。
ストックホルム〜オスロ間の列車はウッディな内装でした。
車内の食事。確かサラミとチーズだった気がします。ちなみにこのサンドウィッチは自立しています。電車の中では久しぶりにゆっくり本を読むことが出来ました。旅をしていると本を読む時間の大切さに気付きます。あとインターネットと自分の関係についても少し考えました。気付けばいつもWi-Fiを探している気がします。いつも情報に埋もれている自分に気付き、Wi-Fiは本当に旅を快適にしているのか。誰かとそんな話をしたい気分になっていました。
オスロ中央駅の様子です。「スターウォーズ」のような未来あるいは宇宙都市。それが第一印象でした。到着は夜だった為、真っすぐ宿へ向かいスピード感溢れる2日間の始まりに備えます。